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生産技術センター

東芝の研究開発・技術

若手研究者の素顔

[イメージ] S.S.さん

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モータを介して縁の下から世界に貢献

  • 制御技術研究部
  • 専門技術
    モータ設計技術
  • 電気工学専攻 2016年度入社 S.S.さん

目に見える研究成果に惹かれて

[イメージ] 仕事風景写真

学生時代は電気工学を専攻し、自動制御工学分野の研究室でH∞制御理論に関する研究に取り組んでいました。数学的枠組みの中で理論を構築していくため、煩雑な数式を処理する力や論理的に考える力が随分と鍛えられたように思います。ただ、具体的な対象物を想定した研究ではなく、また実機を用いた検証もなかったため、成果を何か目に見える形として残したいという思いが段々と強まっていました。そんな時、生産技術センターでは実用化を見据えた製品の研究開発に携わることができるということを知り、魅力を感じました。また、東芝では他社の多くと異なり、部門単位という細かさで志望先を選択できることも魅力の一つでした。

入社後は新人研修の後に一ヶ月の工場実習があり、実際の生産現場のラインに入ることで様々な気付きが得られました。例えば組立ロボットの操作や清掃の体験を通して、操作性やメンテナンス性がいかに重要な要素であるかを体感しました。考えてみれば当然ですが、性能にばかりとらわれていた私としては盲点だったため、早いうちにこのような経験ができる機会が与えられたことに感謝しています。制御技術研究部に配属されてからは、主にモータの高効率化設計を担当してきました。

材料のメリットを設計で活かす

[イメージ] 仕事風景写真

皆さんはモータがどこに使われているかご存知でしょうか。タービン・自動車・扇風機などいろいろありますが、実は日常的に使っている様々な電化製品にも使われているのです。携帯電話も多分に漏れず、アンバランスな重りをモータで回転させることによってバイブレーション機能を実現させています。このようにモータは縁の下の力持ち的存在であり、モータによる消費電力は世界で消費される全電力の約4割とも言われています。したがって、地球規模の省エネルギー化には縁の下にあるモータの高効率化が不可欠であり、モータの高効率化を通して世界の省エネに貢献することができます。

私は入社以来、磁界解析シミュレーションを活用したモータの高効率化設計を担当しています。高効率化を実現するための要素として、今は社内で開発中の新材料を検討しています。しかし、メリットにデメリットはつき物であり、新材料を適用するだけでは必ずしも効率は向上しません。そこで設計の出番です。モータ形状や電流などを変数としてパラメータサーベイを実施し、なるべくデメリットの影響を抑えてメリットの効果を活かせるように条件の適正化を図ります。ただし時間は有限のため、変数の種類や範囲を適切に設定することが肝要です。これらの過程において、後戻りや時間のロスが生じないよう計画を立て、要所要所で上司や先輩に相談するように心掛けています。しかし、まだまだ不十分なところもあり、今後改善していきたい点です。

職場環境と、いま学生時代を振り返って

生産技術センターは、意欲があれば若手であっても新しい研究テーマを始めたり、新たな提案をしたりしやすい風土があります。また部門間の垣根も低く、部門内で解決できない問題に直面した場合は、他部門他分野のスペシャリストにすぐ相談できる恵まれた環境にあります。今はまだ頼る側ですが、いずれ頼られる側になるべく日々勉強中です。

社会人となった今、学生時代を振り返って思うことは、研究以外の勉強を疎かにしていたことに対する後悔です。学生時代は、時間が十分にあり、聞けば教えてくれる先生方に囲まれ、自分のためだけに勉強できる環境を与えられた唯一の時期です。社会人になると、業務に直接関係しない勉強の時間を確保することは難しくなります。学生時代、遊ぶことも研究に打ち込むことも大いに結構ですが、一歩引いて、周辺分野や全くの他分野についても学んでみるのもよいでしょう。知識は決して無駄にはなりません。現状が恵まれた環境であることを認識した上で、私のように後悔しないよう、今後の自身の在り方について改めて考えてみてはどうでしょうか。

[OFF TIME~プライベートの過ごし方~] いわゆる「壁登り」のボルダリング。翌日は大抵筋肉痛に苦しめられますが、それも含めて楽しんでいます。

先輩から
ひとこと!

制御技術研究部は、モータなどの磁気応用技術、モータおよびシステムの制御技術、EMC技術を基盤技術として、社会インフラから半導体デバイスまで多くの製品の性能向上と、それらの生産技術の高度化に貢献しています。Sさんには、磁気応用技術者として磁界解析を活用した車載用モータなどの高効率化設計や、磁石などの新材料の使いこなしに取り組んでもらっています。最初は、多数のパラメータを相手に適正解を導出する進め方に戸惑っていた様ですが、先輩たちに上手く相談して計画立てて進められるようになってきています。また、探求心が強く、課題を見つけてはその解決方法を深く考えてくれています。今後は、俯瞰的な視点も意識して、より目標に最短で到達できる技術者に成長することを期待しています。

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生産技術センター
〒235-0017 横浜市磯子区新磯子町33
TEL:045-759-1300